かつての日本は美しかった

日本人の為の日本、かつての美しかった日本を取り戻さなければなりません。

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【韓国は、徹底的に無視せよ!!】

【「韓国外し」に乗り出した安倍政権】
「談話」でうっちゃられた韓国の要求
2015.8.20 現代ビジネス 

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 「安倍談話」は韓国を完全に無視した。「韓国外し」の狼煙だ。

3つの言葉を要求した韓国

 安倍晋三首相が8月14日に「戦後70年談話」を出しました。これに対し、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は「物足りない部分がある」と言いながらも、一定の評価をしました。

鈴置:韓国はもっと怒るべきなのですが……。
    なにせ「安倍談話」は韓国を完全に無視したのです。よく読むと、
    安倍首相の眼中に韓国という国など、一切ないことが分かります。

談話には「韓国」「植民地」という単語も入っています。それでも韓国を無視したというのですか?

鈴置:その通りです。まず、韓国とこの談話の関係を説明します。
    韓国は朴槿恵大統領が先頭に立って「河野談話」(1993年)と「村山談話」
    (1995年)で日本が打ち出した歴史認識を「戦後70年談話」でも継承する
    よう繰り返し求めました。

 柳興洙(ユ・フンス)駐日大使は4月22日、東京での講演で「植民地支配」「侵略」「反省」の3つの言葉を入れよ、と具体的な文言まで要求しました。

アジア人を元気づけた日露戦争

まず「植民地支配」という単語ですが、安倍首相は談話の中で使っていますよね。

鈴置:「戦後70年談話」の中で「植民地」は4つの段落に出てきます。
    以下、引用します。首相官邸ホームページの文章スタイルを踏襲しますが、
    読みやすくするため、段落の先頭は「・」で始めます。
    また、キーワードは太字にしました。

・ 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

 この段落では「西欧の植民地化の波に日本だけが抗した」との文脈で使われています。韓国が要求した「日本の過去の悪行」としての「植民地」ではありません。正反対の内容です。

欧米にもチクリ

 「植民地化」を謝罪させたかった韓国を無視しただけでなく、「日本の誤った歴史」を批判する欧米人に対しても「植民地を発明したのは君らだろうが」とチクリとやった感もあります。さて「植民地」が出てくる、残りの3つの段落は以下です。

・ 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。

・ しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。

 上記2つの段落は歴史を客観的に述べた部分です。最後は以下です。

・ 植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。

 ここでも「永遠に訣別」を訴えているだけであって「反省」とか「謝罪」の対象ととらえているわけではありません。また「植民地支配」は一般論として語っているのであって「日本による韓国の植民地化」と特定してはいません。

なるほど、よく読むと韓国を完全に無視していますね。

鈴置:「侵略」という言葉もそうです。1カ所だけ出てきます。

・ 事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。 ここでは「侵略」を否定していますが「韓国に対する侵略」とは一切書いていません。

韓国に侵略したことはない

そもそも、日本は韓国を侵略したのでしょうか。

鈴置:日本政府は「日韓併合条約」によって韓国を合法的に日本の一部とした
    との立場です。一方、韓国は「併合」は強制によるもので「侵略」の一形態
    だと主張しています。

 韓国が「侵略」にこだわったのは「本当に侵略された」中国と共闘するためでもあるのでしょう。新華社は6月24日「中国と韓国は、安倍談話が『植民地』『侵略』『お詫び』を避けることを許さない」との社論を配信しています。

 中国も官営通信社の口を通じ、柳興洙駐日大使とほぼ同じ3つのキーワードを談話に盛り込むよう要求していたのです。

 「侵略」という単語はここだけで登場しますが、その前に日本が戦争に向かった道を具体的に記述する部分があります。次です。

・ 日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。
・ 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。


中国こそ「力の行使で解決」

「力の行使で解決」「国際秩序への挑戦者」「戦争への道を進む」とは、今の中国そのものですね。

鈴置:この部分を読んだ多くの人がそう思ったことでしょう。安倍談話は
    英語版、中国語版、韓国語版も作られ、世界に発信されています。

 中国政府は自国民にあまり読まれたくないでしょうね。カンのいい中国人なら大笑いするでしょう。これを書いた人は相当の皮肉屋なのかもしれません。中国に関しては興味深いくだりもあります。

・ ですから、私たちは、心に留めなければなりません。
・ 中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。

 中国人1人ひとりには、孤児を育ててくれたことへの深甚なるお礼を語る。一方、拡張主義に走る中国共産党の危険性は指摘する――。中国が日本人民と軍国主義者を区別して対日工作を進めたのと何やら似ています。

 話を戻して、3番目のキーワード「反省」あるいは「韓国へのお詫び」です。そもそも「韓国」という単語が登場するのは1回だけです。以下です。

中国と東南アには深く謝罪

・ 我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。

 まず、前段部分の「心からお詫び」の対象は「先の大戦」であって「植民地支配」に対してではありません。

 当然、交戦相手国の中国や、戦場とされ多くの民間人犠牲者を出したフィリピンなどには深く謝っているわけです。一方、交戦相手国でも戦場でもなかった韓国は「心からのお詫び」の対象に入っていないと読めるのです。

 韓国――当時の朝鮮は日本の一部として、日本側として第2次世界大戦に加わりました。このため「交戦相手国ではなかった韓国に対する賠償義務はない」との立場を日本政府は貫いてきたのです。

 そして後段部分は、戦後になって東南アジアのいくつかの国には賠償し、韓国などには援助の形で経済発展に協力した――と日本の行動を語っているに過ぎません。

 さらにこれ部分に続き、以下の1文が唐突に入るのです。

・ こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

 韓国や中国、そしてその両国に気を使う米国が「河野談話」と「村山談話」を継承しろ、と言ってくるから入れておいた――といった感じです。

 ただ、その前の部分で韓国に謝っているわけではないので「河野」「村山」両談話を、韓国に関しても「揺るぎなく継承する」意思があるかは不透明なのです。

朝日だって認めていない

徹底的に「韓国外し」をしていますね。

鈴置:韓国が要求している「慰安婦への謝罪」もそうです。関連部分は以下です。

・ 戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

・ 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

 ここでも「韓国の慰安婦」とは特定していません。日本政府としては韓国の国名を挙げて謝罪するわけにはいかないのです。朝日新聞でさえ、以下のように表明しているのですから。

・ 植民地だった朝鮮などでは、軍が組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません。
・ 一方、インドネシアなど日本の占領下にあった地域では、軍が無理やり連行した資料が確認されています。

 朝日新聞は2014年8月5、6日に「慰安婦問題を考える」という大型特集を載せました。この中で「太平洋戦争中に済州島で200人の若い女性を日本政府が強制連行した」との内容を含む過去の記事16本を、5日付16面で取り消しました。上記はその特集の一節です。

寛容でない国もある

 韓国に対する「嫌味」と受け止められる部分もあります。先ほど引用した「私たちは、心に留めなければなりません」の少し後に続く部分です。

・ 米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。

・ 戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。

・ そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

・ 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。


韓国にはもう、謝らない

なるほど!「寛容な人々には感謝する」――つまり「寛容ではない国もある」ということですね、日本側として戦ったのに。

鈴置:そして、安倍談話は以下に続くのです。

・ 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。


「そもそも謝らなくてもいい韓国には、何度も謝罪している。もう謝らないよ」ということでしょうか。

鈴置:そう受け止めるのが自然でしょう、普通の日本人の感覚から言っても。
    もちろん韓国は「歴史」という外交上の武器を失いたくないので
    「永遠に謝るべきだ」と言うでしょうが。

よく分かりました。結局、安倍談話は韓国を徹底的に無視、あるいは韓国に触れてもあてこすった、ということですね。

鈴置:厳密に言えば、こうです。韓国が3つのキーワードを提示し「これを必ず
    談話に入れて謝れ」と日本に言い渡した。
    日本はそれらを全部使いながらも、韓国とは全く関係のない談話を発表した
    ――ということです。

ではそれに対し、韓国紙はどう反応しましたか?

朴槿恵大統領はなぜ、日本に反撃しないのか
「安倍談話は韓国を陥れる嵌め手だ」

「安倍談話」は韓国を完全に無視した。ではなぜ、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は怒らなかったのか。

韓国の要求をうっちゃる

安倍談話は、韓国を徹底的に無視したものだった、という話で前回の「『韓国外し』に乗り出した安倍政権」は終わりました。

鈴置:韓国は日本に対し、3つのキーワードを提示して「これらを必ず談話に入れて
    謝れ」と要求しました。しかし日本は、それらを全部盛り込みながらも、事実
    上、韓国を謝罪の対象から外したのです。

 ただ、韓国以外の国に関しては過去を率直に語り、反省すべきところは反省し、謝罪すべきことは謝罪しました。

 安倍政権はこの談話を、世界の国々と手を携えて生きていく決意を改めて表明する機会に使いました。西欧に対しては「植民地経営の先輩!」とチクリとやっていますが。

夕刊紙なら「ガン無視」

韓国紙は「無視」をどう書いたのですか?

鈴置:興味深いことに、初めはあまり気に留めなかったようです。談話の翌日の8月
    15日付朝刊で、韓国各紙は一斉に「謝罪には心がこもっていなかった」式の
    批判を繰り広げました。

 「韓国への謝罪にはさほど重きをおいていない」と書いた新聞もありましたが、批判としては二の次でした。

 一方、同日付の日本の新聞のいくつかは「無視」とまで露骨には書かなかったものの「韓国は軽視」といったトーンで書いた。例えば日経の解説記事の1本の見出しは「中国へ配慮 韓国には冷淡」です。

 日経は上品な新聞なので(笑い)「冷淡」程度で留めました。夕刊紙なら「安倍、朴クネをガン無視」といった見出しをつけたところでしょう。

 こうした日本での報道を見たこともあったのでしょう、韓国メディアは微妙に軌道修正しました。朝鮮日報の社説(韓国語版)では、談話への評価は以下のように変わりました。

韓国人も気づいた「韓国外し」

・ 8月15日付「巧妙な言葉で『植民地支配謝罪』を避けた安倍談話」=他人の口を借りて反省・謝罪している印象を与える。心から反省して謝罪したと受け入れることは到底できない内容だ。

・ 8月18日付>「腰定まらぬ対日外交 外交チームへの問責も説明もない」=内容のない巧妙な言葉遊びにすぎないものだった。安倍政権が韓国に対して今後も配慮する考えのないことが、この談話を通じて改めて明らかになった。

 8月15日付では「心からではない」としながらも「安倍は反省した」との認識です。それが3日後の8月18日には「単なる言葉遊び。韓国には配慮しない安倍」へと変化しました。

 同日、世宗研究所のイ・ミョンウ首席研究委員も「日本の韓国外しが始まった」と指摘する「安倍談話への評価と今後の韓日関係」(韓国語)というレポートを発表しました。

黙って距離をとる日本人

韓国紙が当初「無視」に気がつかなかったのはなぜでしょう。

鈴置:談話には韓国が要求していた3つのキーワードが一応入った。「安倍はどうせ
    入れないだろう」と考えていたところに入ったものだからほっとして分析が甘く
    なり、少しは韓国の意向をくんで談話が書かれたと思い込んだようだ――と
    ある日本の外交専門家は見ています。

 もう1つの理由は「要求すれば必ず謝るはずの日本が、韓国を無視する」とは想像もしていなかったからでしょう。

 韓国人は、不満があれば大声でぶつける。しかし日本人は、嫌な相手は黙って避ける。こんな日本人の対韓嫌悪の深さを理解していなかったこともあると思います。

 そして新聞を作る立場から言えば「心のこもらない謝罪」という批判なら“倫理的に劣る日本”を上から目線で叱りつけるわけですから、読者に快感を与えられる。それが「日本から無視された」では読んだ韓国人は相当に不快になる。「無視」とは書きにくいのでしょう。

日本は再び米国を攻撃する

そもそもの質問です。外国と摩擦を起こしかねない「戦後70年談話」をわざわざ発表すべきではない、との意見も多かった。

鈴置:中国と韓国が世界中で「日本は再び軍国主義に戻り始めた」と宣伝してい
    ます。日米を離間させ、中国包囲網を作らせないようにするのが狙いです。

 日本にいるとこの動きを見落としがちですが、普通の日本人が考える以上に、こうした見方が世界に広まっています。中韓が驚くべき執拗さで宣伝しているからです。

 例えば、中央日報の李夏慶(イ・ハギョン)論説主幹は2013年9月5日の同紙・英語版に「Korea knows Japan's intensions」を書きました。ポイントは以下です。

・ 安倍晋三首相とその右翼政権は、自制してきた集団的自衛権を解禁しようとしている。彼らは平和主義的な戦後憲法を再解釈し、完全な軍備を整えたいのだ。

・ 我々はワシントンに問わねばならない。帝国海軍による真珠湾奇襲の歴史は忘れ去られたのか、と。
当時、独立運動家で、後に韓国の初代大統領となる李承晩(イ・スンマン)は米国に対し、日本が戦争を始めると警告していた。だが、それは無視されてしまった。

・ 日本が平和的な姿勢をかなぐり捨て、再軍備しようとしているとの韓国と中国の警告に、米国は注意を払わねばならない。オバマ(Barack H. Obama )は、72年前のフランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)の失敗を繰り返してはならない。

なりふり構わず日米間にくさび

「告げ口」は大統領だけではないのですね。新聞がこれほど露骨な日米離間記事を載せるとは。驚きました。

鈴置:安倍の好きなようにやらせておくと、いずれ米国は日本に後ろから殴られるぞ
    ――という荒唐無稽な主張です。すべての人が信じるわけではありません
    が、こうした話は俗耳に入りやすい。

 フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)が「力を付けたドイツが再び帝国を作ろうとしている」と訴えています。そして彼の著書『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』が日本でもベストセラーになったではありませんか。

 韓国も必死なのです。「日―米―韓」の3国軍事同盟に組み込まれたら、中国からどんなイジメに遭うか分からない。そこで、なりふり構わず日米関係を破壊しようと画策するのです。

 こうした宣伝に対抗するためにも「平和国家日本」を訴える談話が必要だと安倍政権は判断したのでしょう。

キツネは無視してトラと話す

韓国との外交に話を戻します。結局、日本は対韓姿勢を変える、ということですね。

鈴置:ええ。すでに安倍政権は「韓国は放っておく」作戦に出ています。「自分の言う
    通りにしないと首脳会談はしない」などと、外交常識から外れたことを平気で
    言ってくるからです。

 それも、米中というトラの威を借りて上から目線で言ってきます。だったら日本は、キツネは無視してトラたる米国と同盟を深め、中国とは関係を改善すれば済むのです。今回の談話も「韓国無視作戦」の一環であることは明らかです。

 そして「米中星取表」を見れば明らかなように、韓国が中国側の国になりつつあることが大きい。

米中星取表~「米中対立案件」で韓国はどちらの要求をのんだか
(○は要求をのませた国、―はまだ勝負がつかない案件、△は現時点での優勢を示す。2015年8月20日現在)

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「中国に従う韓国」とは関係改善に汗をかいてもしょうがない、ということですね。

鈴置:そうです。「日―米―韓」の軍事協力体制を作りたい米国は一時期、日本に
    対し「少々不愉快なことがあっても、韓国には譲ってやれ」と言ってきた。

 しかし日本の行動とは関係なく、韓国が中国に引き寄せられていくのを見て米国も、うるさく言ってこなくなったそうです。日本とすれば、韓国に「離米従中」の名分を与えるようなことさえしなければいいのです。

薄気味悪い称賛

安倍談話の「韓国無視」に韓国政府は気がついたのでしょうか。

鈴置:韓国メディアはともかく、さすがに外交当局者はすぐに気づいたと思います。

では、なぜ韓国政府は反発しなかったのでしょうか。翌8月15日、朴槿恵大統領が光復節の式典で演説しました。ここで安倍談話を強く批判する手もありました。

鈴置:それをやったら米韓関係が悪化すると懸念したためでしょう。安倍談話に関
    し、米国家安全保障会議(NSC)の報道官は直ちに「大戦中に日本が引き起
    こした苦しみに対して痛惜の念を示したことや、歴代内閣の立場を踏襲した
    ことを歓迎する」と述べました。

 ロイター・日本語版の「『日本はすべての国の模範』、米が戦後70年談話歓迎」によると、報道官は「戦後70年間、日本は平和や民主主義、法の支配に対する揺るぎない献身を行動で示しており、すべての国の模範だ」とまで言っています。

薄気味い悪いほどの称賛ですね。

韓国は裏切り者

鈴置:米国政府がここまで表明したのですから、韓国政府は安倍談話に「NO」と言
    えない。韓国は露骨な米中二股外交を展開中ですが、米国との関係を決定
    的に悪化させるハラはまだ、ないのです。

 米国政府にこう言わせたのは、安倍政権が安保法制や沖縄の基地問題で努力しているからです。そして談話にも韓国が要求したキーワードはちゃんと入っているし「過去の談話も引き継ぐ」と安倍首相は表明している。

 仮に、韓国が「安倍談話をよく読むと分かるのだが、韓国に対してはちゃんと謝っていない」などと騒いだら、米国は「細かいことを言って、いつまで中国のお先棒を担いでいるのだ」と叱りつけたことでしょう。

 韓国は在韓米軍基地を守る終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備も拒否し、南シナ海での中国の埋め立てにも反対しない。米国からすれば「裏切り者」になりつつあります。

 米国の一部のアジア専門家は米韓同盟の存続に疑問符を付け始めました。いつも強気の朴槿恵政権ですが、現局面でこれ以上の「日本叩き」は危ない、と判断したと思われます。

日本の思う壺

 朝鮮日報の「朴大統領、安倍の過去形謝罪に未来型対応」(8月17日、韓国語版)に以下のくだりがあります。

・ 政府筋は16日「安倍談話はごまかしだらけだということは世界中が知っている」「こっちがむきになって騒いだ瞬間、安倍首相のペースに巻き込まれるだろう」と語った。

 「この談話はワナだ。下手に反応すれば、米国の怒りを買う。それは日本の思う壺にはまることだ」――という意味でしょう。

 それに、よく考えて下さい。韓国が先頭に立って「談話ではきちんと謝れ」と叫んできたのに「実は自分だけ、謝罪の対象から外されてしまった」と言い出せば、外交力の乏しさを世界に披露することになります。

 もちろんそう文句を言えば、ニューヨークタイムズ(NYT)や朝日新聞が「韓国がかわいそうだ」と書いてくれるかもしれない。でもそれで、日本政府が安倍談話を差し替えるわけでもない。文句を言うだけ損なのです。

嵌め手にはまった韓国

いくら被害者になるのが好きな韓国人でも、そんな恥の上塗りは避けたいでしょうね。

鈴置:安倍談話は韓国を無視しているのに、韓国はそれに文句を言えない。文句を
    言えば対米関係が悪化し、国際社会で面子も失う――。ワナというか、嵌め
    手です。相当に考え抜いて書かれたことが分かります。

 それに加え、日本政府がそこまで考えたかは分かりませんが、タイミング的にも韓国は米国の顔色を強く見なければいけない状況にありました。

 朴槿恵大統領はこの頃すでに、北京で9月3日に開かれる抗日戦争勝利記念行事に参加するつもりでした。これに怒った米国が「参加するな。南シナ海をはじめ各地で腕力をふるう中国を支持することになるぞ」と圧力をかけていました。

 朴槿恵大統領が参加するにしろしないにしろ、韓国は米国の逆鱗に触れないよう、注意深く行動する必要があったのです。

奇妙な光復節演説

韓国はいつものように、中国と一緒になって日本の足を引っ張る手はなかったのですか。

鈴置:今回は中国の威も借りにくい状況でした。安倍談話に対し中国は全面的な批
    判は避けました。日本との関係改善を模索しているためと見られます。

 中国外交部の華春瑩報道官は8月14日「日本は当然、戦争責任を明確に説明し、被害国の人民に誠実に謝罪し、軍国主義の侵略の歴史を切断すべきだ。この重大な原則問題についていかなるごまかしもすべきではない」と述べました。

 ただ、談話の具体的表現への言及――つまり、揚げ足取りと日本に見なされるような発言はしませんでした。韓国にとって中国は援軍にはならなかったのです。

 だから、朴槿恵大統領の8月15日の光復節の演説(韓国語)は、以下のような奇妙なものとなりました。安倍談話は植民地支配に対し謝っていないのに、それに怒るどころか「謝ってもらった」ことにしてしまったのです。

・ 安倍総理の「戦後70年談話」は、我々としては物足りない部分が少なくないのも事実です。歴史に対する認識はより好みできず、生き証人の証言として生きているのです。

・ それにもかかわらず昨日、日本の侵略と植民地支配がアジアの多くの国民に大きな損害と苦しみを与えたことと、慰安婦被害者に対し苦痛を与えたことへの謝罪と反省を根幹にした歴代内閣の立場は今後も揺るぎないと(安倍総理が)明らかにした点に注目します。

「卑日」で生き残る

これを機に、朴槿恵政権は対日外交を変えるでしょうか。

鈴置:本質的に変化はしないと思います。なぜなら、韓国にとって日韓関係は死活
    問題ではないからです。対立の度を増す米中の間をいかに上手に泳ぐか
    ――で韓国人は頭がいっぱいなのです。

 確かに「安倍談話」では対日批判のトーンを落としました。しかし韓国にとっては、日本との関係を悪くしておくことが生き残りの必要条件なのです。

 「コリア・アズ・No.1」の最後でも説明したように「悪化した日韓関係」があってこそ、米国主導の「反中同盟」に組み込まれないで済む、と計算しているからです。

 朴槿恵政権としては、今後も日韓関係を険悪な状況に保つために――もちろん、日本のせいでそうなったと見えるように「卑日」を実行して日本人を大いに怒らせる必要があるのです。

「正しい歴史認識を土台に」

 大統領自身も光復節の演説(韓国語)で日韓関係に関し、以下のように語っています。

・ 政府は歴史認識問題では原則に立脚して対応してきましたが、2国間の安保、経済、社会文化など互恵的な分野の協力関係は積極的に推進するとの立場を堅持してきました。

・ 今や、正しい歴史認識を土台に新しい未来にともに向かわねばならぬ時です。

「正しい歴史認識を土台に」とは、「韓国人の言うことを日本人が100%受け入れることによって」ということですね。

鈴置:その通りです。韓国は何も変わっていないのです。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081800008/
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081800008/?P=2
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081800008/?P=3
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081800008/?P=4
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081800008/?P=5
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/?P=2
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/?P=3
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/?P=4
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/?P=5
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/081900009/?P=7

リンク先の記事は、自動翻訳でも十分理解出来ると思うから、気になる人はどうぞ!!
大した事書いてないし、ポイントは鈴置さんがまとめてくれてるから、必要ないと思うけど。(笑)

朝鮮人は、何があっても、永遠に変わらないよ。
在日見てれば分かるじゃん。

そう言う前提で関係を考え、戦略を練り直すべき時期に来ている。
そう考えると、相手の最も弱い所を攻める事が有効でしょ?

韓国の最も弱い所=経済・・・困った時に、突き放す。
アメリカがグダグダ言おうが、イヤなものはイヤと言う。

暗黙の了解は、日本でしか通用しない。
欲しい物は欲しい、嫌な事は嫌、嫌いな物は嫌いでいいんだって。
言いたいことは我慢せず、ハッキリ言おうよ。
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プロフィール

nanakotedy

Author:nanakotedy
イタリア ローマで生まれ、10歳までイタリア育ち
大学卒業後、帰国
母方の祖父母と同居中

度重なる歴史認識の違いと言う言葉に、改めて近代史を学び直しています

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